こんにちは。鍼灸学科の立川です。
学生はぼちぼち夏休みですが、何をして過ごすんですかね~?
海、川、山で遊ぶ?実家に帰省?
それとも、普段できない勉強を頑張る!?!?!?!?特に3年生は受験生ですから?勉強を・・・?普段より??多めに???
ということで、夏休み前の学生の様子です。
3年生は経穴(つぼ)や筋の解剖学的な知識を暗唱できるよう日々課題に取り組んでいます。
体調崩さないように気を付けながら過ごしていきましょう!
《今回の論文紹介》
[Acupuncture for insomnia attention deficit and the influence of nerve electrophysiology:不眠症による注意欠如に対する鍼の効果および神経生理学な影響?]
(doi https://doi.org/10.1016/j.wjam.2018.09.009)
寝苦しい夜が続くと睡眠不足⇒日中眠い⇒集中力低下⇒業務効率の低下⇒損失の発生に繋がっていくわけですが(場合によっては交通事故等にもつながりますよね)、鍼で睡眠を改善させたらきちんと集中力も変わってきますよ!という報告です。
この研究では、不眠症患者30名を対象に1回/日で計20日間の鍼治療を行い、睡眠の評価と脳波計測(事象関連電位と呼ばれる成分のうちP300、CNVというものを指標にしています)によりその影響を評価しました。
使用した経穴は、百会(頭のてっぺん、ど真ん中)、四神聡(百会の前後左右)、神門(手掌側の手首のしわ上で、小指側にある腱の内側)、三陰交(内くるぶしの頂点から指幅4本分上がったところ)です。
その結果、睡眠状態を反映する指標であるPSQI(Pittsburgh Sleep Quality Index)の値が統計学的に有意な改善を示しました。ここに関しては、不眠症に対する鍼灸治療の効果を検討したその他の研究と同様の傾向です(以前のブログにも載せた通りです)。
また、脳波計測の結果からは、以下のことが示唆されます。
1.治療を始める前の段階で、健常者と比較してよくない数値を示しているので、やはり不眠症の人は集中力が落ちいる。
2.鍼治療を行っていく中で、集中力や注意といった高次機能を反映する指標に改善がみられた。
鍼をすることで、睡眠が改善した結果として高次機能も改善したのか、鍼が直接高次機能に影響したのかは興味の湧くところですが、いずれにしても現代人(特に、睡眠時間の短い日本人)にとって有用なデータですよね。ということで、前回に引き続き、自分で鍼打って寝ます!
次回は安全性に関するものを紹介しようかな?
Good day!
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